ページ内を移動するためのショートカット


高血圧と上手につきあう

高血圧の治療中の人:高血圧歴16年

中野哲夫さんのケース

高血圧だからこそ、むしろ健康的になれた!?
逆転の発想で、高血圧と気長につきあう

【写真】中野哲夫さん
プロフィール

1928年生。静岡県在住。88年、35年間勤めた会社を60歳で定年退職。2人のお子さんは結婚して独立、現在は夫婦2人住まい。

症状・治療方法

16年前から生活療法、薬物療法を継続的に行う。月1回通院。現在の血圧は、平均して140/90mmHg。

※お名前は全て仮名です。


退職と時期を同じくして高血圧と診断。以来16年間、高血圧を改善する生活療法を前提として、老後の健康的な生活サイクルつくってきた中野さん。物事を前向きにとらえることが、高血圧と上手につきあうコツのようです。

――高血圧と診断されたのは、いつ頃ですか?

定年退職した翌年でしたから、61歳の時ですね。市の健康診断で心臓の不整脈を指摘され、精密検査を受けたんです。検査の結果、心臓に異常はありませんでしたが、高血圧と診断されました。このまま放っておくと、そのうち心臓にも支障が出ると言うことで、降圧薬を飲み始めたんです。

――それまで血圧について何か指摘されたことはなかったんですか?

血圧はずうっと正常でした。それ以外にも特に大きな病気はしていません。お酒は普通に飲みますが、たばこも吸わないですし、健康には自信がありました。

――なぜ、いきなり高血圧になったんでしょう?

退職していきなり運動量が減ったこと、昔から濃い味付けが好きで、塩分をとりすぎていたこと、そしてやはり年齢によるものが原因ではないかと、先生には言われました。

――薬を飲む以外に、何か心がけたことはありますか?

元来機械好きなんで、当時はまだ一般的ではなかった家庭用血圧計をわざわざ買ってきて、毎日記録しました。趣味ではじめたばかりのパソコンでグラフ化して、毎月の検査の時に持って行ったんです。看護婦さんに「すごいですね」なんてほめられたりして(笑)。パソコンで遊ぶ一環として血圧を測っていたようなところもあって、長いこと続けることができたんだと思います。

――食事や運動についてはどうですか?

妻が高血圧の食事に関する本を買ってきて、それまでの濃い味付けが、いきなり薄味に変わりました。これが一番堪えましたね。はじめの頃は、食事の度に「味がしない」ってけんかをしていましたよ(笑)。でも、やはり心臓のことを考えると怖いので、慣れるようにしました。今では、たまに外食をすると、味付けの濃さに驚くほどです。
運動は週に3回、1回2時間くらいはプールで泳いでいます。気持ちよく運動ができるのが、体調の良い何よりの証拠ですね。

――では、それ以来今日まで毎日薬を飲み続けているのですね?

はい。でも2年目くらいに、飲み続ける必要があるのかどうか疑問に思い、薬をやめてみたことがあるんです。でも、1週間もすると血圧が上がってきました。それで、ああ、やはり一生つきあっていくのかなと、観念しましたね。
食事にしても、運動にしても、むしろ高血圧でなかったら、ここまで健康的な生活をしてはいなかったかもしれない(笑)。まあ、そんな風にでも考えて、高血圧と上手につきあうようにしています。


「高血圧と上手につきあう」に戻る



ページの先頭に戻る