
院長 森 矩尉 先生
A. ご両親が高血圧だと、高血圧になりやすいのは確かです。高血圧になる複数の体質的遺伝要因のほか、家庭の味付けが濃かったり、味の好みが似ていたりするなど、食習慣についてもご両親からの影響を強く受けますから、かなり高血圧になりやすいのではないかといえます。
ただ、高血圧の発症に狭い意味で遺伝が影響するのは半分くらいで、あとの半分は環境や生活習慣、たとえば肥満や、塩分、アルコール、タバコ、ストレス、運動不足、睡眠不足などの影響とみられています。ですから、実際に両親が高血圧で、血圧が上がりやすい体質を持っていたとしても、生活習慣を変えるだけで血圧が改善されることも多いのです。
なお、高血圧が続くと動脈硬化が促進され、喫煙習慣や、糖尿病、脂質代謝異常(高コレステロール血症、高LDL血症、低HDLコレステロール血症)の合併は心血管病の危険因子となります。したがって、血圧のコントロールには早期の着手が重要です。もしご両親が高血圧でしたら、早めに高血圧を防ぐ生活習慣に切り替えましょう。

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