特集:高血圧と糖尿病を合併するリスク
他の生活習慣病に比べて糖尿病は着実に増えている
登場人物
- 夫、圧賀 昇(あつが のぼる)さん
- 42歳。血圧が142/91mmHgのちょっと太めの典型的なサラリーマン。
- 妻、圧賀 静子(あつが しずこ)さん
- 35歳。家族の健康が心配になってきた主婦。
- 昇さん
- そんなに怖い糖尿病なのに、僕を含めて中高年の中には、今まであまり関心をもたなかった人が少なくないよね。
- 静子さん
- それがいちばんいけないのよ。自分で注意しないから知らないあいだに病気を引き起こしてしまう。生活習慣病という言葉は、まさに糖尿病のためにあるといってもいいわ。
- 昇さん
- やっぱり、糖尿病は増えているの?
- 静子さん
- 日本では生活習慣病はすべて増えているけれど、その中でも糖尿病の増加率は著しいらしいわ。
糖尿病が強く疑われる人、糖尿病の可能性を否定できない人の割合
- 昇さん
- なぜなんだろう?
- 静子さん
- ひとつには、自覚症状のないことが原因ね。よく、糖尿病になると喉が渇いて水をよく飲むようになるとか、尿の回数が多くなるとかいうけれど、日本人の2型糖尿病の場合、これらの症状は起きないものなの。だから健康診断をしていないと、まったく自覚がないまま進行してしまうのよ。
- 昇さん
- おしっこが泡だったら糖尿病だといわれるけど。
- 静子さん
- それも俗説で何の根拠もないわ。とにかく糖尿病は、ちゃんとお医者さんで調べてもらなければわからない病気なのよ。
- 昇さん
- だから増えているんだね。
- 静子さん
- それだけじゃないわ。糖尿病のような生活習慣病は、日頃の食事の問題や運動不足、ストレス、飲酒、喫煙といったライフスタイルによって悪化してしまうから、いくらお医者さんにかかっても、自分自身で生活を改善しないとダメなの。このような治療の難しさも、糖尿病が増えている原因よ。
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