特集:塩分摂取量について
食事の見直し:[1]塩分摂取を減らす
登場人物
- 夫、圧賀 昇(あつが のぼる)さん
- 42歳。血圧が142/91mmHgのちょっと太めの典型的なサラリーマン。
- 妻、圧賀 静子(あつが しずこ)さん
- 35歳。家族の健康が心配になってきた主婦。
- 昇さん
- 本で食品の塩分量を調べてみると、たとえば塩シャケだったら1切れで5g近く入っているし、食パン1枚にも0.8gって書いてある。こんなに含まれるなら、あっという間に10gを超えちゃうよ。
- 静子さん
- そんなことはないわよ。ちゃんと献立を工夫すれば、摂取量は抑えられるわ。
- 昇さん
- どうしたらいいんだろう。
- 静子さん
- 1日の食事内容については私が考えるとして、まずあなたがしなければいけないのは、何か口にするとき、そこで少しでも食塩の量の少ないものを選ぶことよ。たとえば、ラーメンはチャーハンの3倍以上、食塩が入っているの。こういう知識を身につけておくことが大切ね。
- 昇さん
- わかった。手帳にメモしておくよ。
- 静子さん
- それから、食べ方ひとつでも摂取する塩分量は変わるのよ。あなた、ちゃんと食べられる?
- 昇さん
- なんか、行儀の指導をされてるみたいだなあ。
- 静子さん
- まあ、黙って聞きなさい。たとえば、麺類のおつゆまで飲み干さないというのは常識としても、あなた、お酒の席で焼き魚とか食べるとき、どうしてるの?
- 昇さん
- そりゃあ、醤油をざざっとかけまわして、大根おろしにもちょっとかけると、これがうまいんだ。
- 静子さん
- そういうところに注意が必要なのよ。食べものは酸味をつけると塩味が少なくてもおいしくなるので、柑橘類の汁をかけるといいわ。
- 昇さん
- 焼き魚の横にレモンやすだちが乗っているのは、そういう意味があったのか。納得!
- 静子さん
- それかあ、調味料は「かけるより、つける」が基本。上からかけちゃうと味がしにくいので量が多くなるし、溜まった下のほうが辛くなりすぎるでしょ。だから、小皿にちょっとだけしょうゆを入れて、つけながら食べるといいの。
- 昇さん
- 刺身みたいにすればいいんだね。
- 静子さん
- そう。でも、どっぷり漬けたりしたらダメよ。小皿を使うのは、自分でしょうゆの量をコントロールするためなんだから。
- 昇さん
- やっぱり、行儀作法みたいなものか。
- 静子さん
- さっき言ったように、塩味の好みはその人の習慣みたいなものなの。だから自分の意志で変え、薄味に慣れていかなければいけないのよ。
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