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高血圧ガイドライン 2 高血圧患者のリスク階層化・高血圧管理計画

あなたのリスク度チェック!

日本高血圧学会は血圧値と高血圧以外の危険因子の有無によって脳・心血管病を起こしやすいかどうかのリスク(危険性の度合い)を、低リスク・中等リスク・高リスクの3つに分けています。

(1)血圧が130/85mmHg以上の方で、次のうち1つでもあてはまるものはありますか?
糖尿病/脳出血/脳梗塞/無症候性脳血管障害/一過性脳虚血発作/左室肥大/狭心症/心筋梗塞/冠動脈再建手術/心不全/蛋白尿/腎障害・腎不全/動脈硬化性プラーク/頚動脈内膜・中膜壁厚/大血管疾患/閉塞性動脈疾患/高血圧性網膜症

YESの場合高リスクNOの場合は次の(2)へ

(2) あてはまるものに、チェックしてください。
  • 65歳以上である
  • 脂質異常(※1)がある
  • タバコを吸う
  • 肥満、または男性なら腹囲85cm以上、女性なら腹囲90cm以上である
  • 血縁家族に50歳未満で心血管病を発症した人がいる
  • 血圧と血糖が高いタイプのメタボリックシンドローム(※2)である

3つ以上あてはまりますか?

YESの場合高リスクNOの場合は次の(3)へ

(3) 血圧は180/110mmHg以上ですか?

YESの場合高リスクNOの場合は次の(4)へ

(4) (2)の項でチェックした数はいくつですか?
1つまたは2つ→YES なし→No

YESの場合次の(5)へNOの場合は次の(6)へ

(5) 血圧は160/100mmHg以上ですか?

Yesの場合は高リスク、Noの場合は中等リスク

(6) あなたの血圧値は?

  • 160/100mmHg以上→A
  • 140/90mmHg以上→B
  • 130/85mmHg以上→C

Aの場合は中等リスク、Bの場合は低リスク、Cの場合は不加リスクなし

  • ※1:脂質異常とは、次のいずれかに該当している場合をいいます。
      HDLコレステロール値が40mg/dL未満
      LDLコレステロール値が140mg/dL以上
      中性脂肪値が150mg/dL以上
  • ※2:血圧と血糖が高いタイプのメタボリックシンドロームとは、正常値以上の血圧レベルと腹部肥満(腹囲=男性85cm以上、女性90cm以上)に加え、空腹時血糖110-125mg/dLかつ/または糖尿病に至らない程度の高血糖のことをいいいます。

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高血圧患者のリスクの階層化

血圧値を正常高値と高血圧のI度、II度、III度の4つに分けています。
従来は正常高値血圧の危険度が示されていませんでしたが、今回の改訂で加えられました。
血圧以外のリスク要因欄の名称がリスク第一層、第二層、第三層に改訂されました。
このリスク層と血圧分類を元にして脳卒中や心筋梗塞、心不全などの危険度を示し、初診時の高血圧治療計画を決定します。

【図】高血圧の分類とリスク

※リスク第二層のメタボリックシンドロームは予防的な観点から以下のように定義する。正常高値以上の血圧レベルと腹部肥満(男性85cm以上、女性90cm以上)に加え、血糖値異常(空腹時血糖110-125mg/dL、かつ/または糖尿病に至らない耐糖能異常)、あるいは脂質代謝異常のどちらかを有するもの。両者を有する場合はリスク第三層とする。他の危険因子がなく腹部肥満と脂質代謝異常があれば血圧レベル以外の危険因子は2個であり、メタボリックシンドロームとあわせて危険因子3個とは数えない。

※日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2009」より作図

心血管病の危険因子

  • 高齢
  • 喫煙
  • 収縮期血圧,拡張期血圧レベル
  • 脂質異常症
    • 低HDLコレステロール血症(<40m )
    • 高LDLコレステロール血症(≧140m )
    • 高トリグリセライド血症(≧150m )
  • 尿微量アルブミン排泄
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 肥満(BMI≧25)(特に腹部肥満)
  • メタボリックシンドローム*1
  • 若年発症の心血管病の家族歴
  • 糖尿病
    • 空腹時血糖≧126mg/dL あるいは 負荷後血糖 2時間値≧200mg/dL

*1 メタボリックシンドローム:正常高値以上の血圧レベルと腹部肥満(男性85cm,女性90cm)に加え,血糖値異常(空腹時血糖異常,かつ/または糖尿病に至らない耐糖能異常),あるいは脂質代謝異常のどちらか,あるいは両者を有するもの。

臓器障害・心血管病

部位 危険因子
  • 脳出血・脳梗塞
  • 無症候性脳血管障害
  • 一過性脳虚血発作
心臓
  • 左室肥大(心電図,心エコー)
  • 狭心症・心筋梗塞・冠動脈再建
  • 心不全
腎臓
  • 蛋白尿(尿微量アルブミン排泄を含む)
  • 低いeGFR*2(<60mL/ 分/1.73m2)
  • 慢性腎臓病(CKD)・確立された腎疾患(糖尿病性腎症・腎不全など)
血管
  • 動脈硬化性プラーク
  • 頸動脈内膜・中膜壁厚 >1.0mm
  • 大血管疾患
  • 閉塞性動脈疾患(低い足関節上腕血圧比:ABI<0.9)
眼底
  • 高血圧性網膜症

*2 eGFR(推算糸球体濾過量)は日本人のための推算式、
eGFR=194×Crー1.094×年齢ー0.287(女性は×0.739)より得る。

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初診時の高血圧管理計画

判定されたリスクに応じて、初診時の高血圧管理が立案されます。

【図】初診時の高血圧管理計画

※日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2009」より作図

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